健康への影響 ほとんどの人は健康な身体を授かり生まれてきます。そして各人は両親から受け継いだ性格や遺伝体質の違いにはじまり、その人の生活の中で・周辺環境・食生活、対人関係のストレスにいたるまで異なる環境で生きて行きます。それらの中で病気になる人とならない人はどこに違いがあるのでしょうか。その違いを知れば、また病気になる原因をさける事ができれば健康な生活を送る事が可能になります。 |
病気になる主要な原因の一つにヒトのDNAの損傷があります。ヒトを構成しているのは細胞ですが、その細胞が生き続けるためには、生存に必要なタンパク質やその他の因子を作らなくてはいけません。その為に常時働いているのが細胞の核内にあるDNAです。この遺伝記号と呼ばれているDNAが損傷されると生存に必要な機構がこわれ細胞が病気になります。ヒトは約60兆の細胞で出来ており。毎日100から200億の細胞が生まれ、死んでいます。その役割を果たしているのがDNAですから、これが損傷されるといろいろな病気にかかることは容易に理解されるとおもいます。現代科学ではDNAを損傷するものとして活性酸素を含めたフリーラジカルが重要な役割を果たしていることが明らかにされています。 |
ヒトは酸素を消費して生きて行く生物です。そして生きて活動を続けるためにはエネルギーが必要です。このエネルギーは細胞質にあるミトコンドリアの中で作られるアデノシン三リン酸(ATP)で有名なクエン酸サイクルにより作られています。問題はこのATPが作られるときに必然的に活性酸素を含めたフリーラジカルが生じることです。もちろんフリーラジカルを消去するために身体の中では種々の酵素が働いていますが、過剰に生産されたフリーラジカルがDNAを損傷し、正常な細胞活動に障害を与え病気が生じ、老化が進むのです。 |
それでは同じようにフリーラジカルによりDNAの損傷を受けているのに何故癌になるヒトとならないヒトに分かれるのでしょうか。実はヒトの身体には損傷されたDNAを修復する回路があります。この回路が働かないようになれば、癌を含めたいろいろな病気が引き起こされるのは容易に推察できます。つまり損傷したDNAを修復できているヒトは癌になりにくいと考えられます。いまや3人に1人が罹患すると言われる癌ですが、どのような職種の人たちが癌になりにくいのでしょう。実は養蜂業者に癌が極端に少ないいことは昔から知られていました。特に女王蜂が働き蜂より長生きし、毎日たくさんの卵を生み続ける事から、女王蜂の餌であるローヤルゼリーが大変注目を浴び、その成分の中に癌増殖を抑制するデルターデセン酸などが発見されています。 |
しかしローヤルゼリーだけでは臨床的な癌を完全に制御できません。確かにローヤルゼリーを服用しますとヒトは元気になります。ローヤルゼリーの成分も詳しく分析されていますが、何故このローヤルゼリーが生物を活性化するのかについて真の理由はわかっていません。私はローヤルゼリーがある場所が女王蜂とともに蜂の巣の中であることから蜂の巣が出している遠赤外線に注目しました。蜂の巣の構造が放射している遠赤外線が、女王蜂やローヤルゼリーを活性化しているのではないかと考えたわけです。つまり遠赤外線が生物を元気にするだけでなく、癌を抑制するのではないかと考え、科学的な実験をしたわけです。この実験が遠赤外線領域にあるテラヘルツ波の働きに気づかせ、量子医学の確立への大きく踏み出す第一歩になりました。 |
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実験を行う上での問題は癌細胞を扱うために37° C、5%の炭酸ガスでインキュベータと称される小さな空間で培養する必要があることです。まさか大きな大木を入れる訳にはいけません。また遠赤外線を放射している石や備長炭も癌細胞を培養している培養皿に均等に遠赤外線を照射できません。いろいろ悩んでいるときに、春先の寒い海に潜っている海女さんの写真を見たことが契機となり、身体からでている赤外線の内、遠赤外線を反射するウェットスーツに着目しました。ウェットスーツメーカーの協力を得て、その素材を強化した結果、念願の癌抑制実験が可能になりました。その結果、遠赤外線の内、ある波長領域が癌細胞の増殖を抑制することがわかったのです。その後の分析結果により、この波長領域こそがDNAを修復する21世紀のエネルギーであるテラヘルツ波であったことがわかり、テラヘルツ波が当研究所の研究テーマとなりました。 |
これらの論文の内容を簡潔に表現するとヒト前立腺癌が遠赤外線を照射されるとアポトーシス(細胞の計画的自然死)が引き起こされ、癌細胞の増殖が抑制されたとの内容です。
この実験が根拠になり、遠赤外線の内、どの波長領域が癌細胞に直接影響を与えるのかを研究した結果、テラヘルツ波が強くその効果に関与していることが判明しました。 |
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(1)FIR(遠赤外線)の生体への影響
(2)テラヘルツ波の生体への影響
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(3)臨床試験の実施と終了
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